| 猫の心筋症の原因は、いまだによくわかっていませんが、いくつかの症例では心筋の虚血(血液がうまく流れなくなる状態)、遺伝性、栄養性、成長ホルモン異常、甲状腺機能亢進などが原因しているといわれております。
心筋症は、心筋(心臓の筋肉)の肥大を起こしてくるため、心筋が厚くなるので内腔(心臓に血液が入るスペース)が狭く、筋肉が厚いため拡張ができず、拡張不全となり、十分な血液を全身に送り込めなくなります。反対に、DCMの場合は内腔の拡張が起り、心筋が広がるため心臓の収縮がうまく出来なくなり、収縮不全をきたします。
次にHCMの臨床症状は、軽症の場合は無症状で数年経過することもあれば、突発性で症状を認め呼吸困難、呼吸が速い、咳、血栓塞栓などと様々な症状を示します。
ですから症状が軽い場合は症状も見られず、あるいは元気がないぐらいで、血液検査、レントゲン検査をしてもわからずに推移してしまいます。
ましてや動物は言葉も話せないため気付いた時にはかなり進行している場合があります。
そこでエコー検査の実施が有用になり、早期発見ができます!
この様に元気がない様な症状が見られ、原因がわからない猫ちゃんがいましたら当院を受診してみてください。
今回は、典型的なHCMのレントゲン写真、進行して水が貯まったレントゲン写真、軽度な症状のレントゲン写真およびレントゲンでは不明のため超音波画像診断(エコー)にて診断した写真を載せてみました。
<症例1:典型的なレントゲン写真(横に寝かせたて撮った写真)>
<症例1:典型的なレントゲン写真(伏せ姿勢で撮った写真)>
<症例2:進行して肺に水が貯まっている(肺水腫)レントゲン写真>
<症例3:進行して胸の中に水が貯まっている(胸水)レントゲン写真>
<症例4:初期症状のためレントゲン写真ではわかりずらい>
<超音波画像診断(エコー)が有用:心筋(心臓の筋肉)が肥厚し内腔が狭くなっている写真>
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